木を大きく分類すると「 針葉樹 」と「 広葉樹 」の2つに分けることができます。ここでは、この2つの違いについてお話していきたいと思います。
□ 針葉樹とは
針葉樹といって皆さんが良く知っているものと言えば、スギやマツではないでしょか。
葉が針状にとがった形で木目(年輪)は明瞭で軽くて柔らかく、ほとんどが冬でも葉をつけている常緑樹になります。針葉樹は主に寒い地域(寒帯、シベリヤや北米)に多いですが、熱帯から温帯まで幅広い場所で天然の針葉樹林が分布しています。また成長が早くまっすぐに育つため、木造住宅の建築資材として幅広く使われています。
ちなみに、日本国内で生息する木の割合を見てみると、天然林の中で20%が針葉樹、残りの80%は広葉樹で、人によって植樹された人工林の割合では97%が針葉樹と言われています。
だから花粉の飛散量が非常に多く、花粉症に悩んでいる方も多いかと思います。
代表的な針葉樹
- スギ
- ヒノキ
- カラマツ
- エゾマツ
- ヒバ
- モミ
- サワラなど
針葉樹の特徴
木の材質が比較的柔らかく、軽量で加工しやすく扱いやすい木材なので柱や梁などに使用されています。木の内部構造が単純で、根から吸い上げた水分を樹木全体に送る仮道管でほとんどが形成されています。伐採されたのち乾燥して内部の水分が抜けていくことで空洞化していきます。この密度が少ないので、乾燥時には軽くなり柔らかく感じるのです。
□ 広葉樹とは
広葉樹で分かりやすいものを挙げると、街路樹植えられるケヤキやお花見になくてはならないサクラといったところでしょか。
平たく幅の広い葉っぱを持ち、たくさんの枝を横に伸ばして生長することが特徴です。
基本的に寒さや乾燥に弱く、温帯から熱帯の雨の多い温暖な環境を好みます。常緑性と落葉性のものがあり、重く骨太で硬い幹を持っています。
代表的な針葉樹
- ケヤキ
- ナラ
- サクラ
- トチ
- クリ
- ブナ
- シラカバ
- モミジなど
広葉樹の特徴
広葉樹は材質が固く目が詰まっているので重くて重厚感があります。一般的な建築資材としても使われることもありますが、1枚板のテーブルや神社やお寺の構造材、高級な家具やバットなどに使用されています。