□ 窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント、ケイ酸質材料、繊維質材料、混和材料が主原料で、表面の形状を自由に成型して薄い板状にパネル化された外壁材です。

デザイン

タイル・石・木目・レンガ・塗り壁・コンクリートなどバリエーションも豊富で、価格も性能やデザインに応じて幅広くラインナップされています。

価格

表面の塗膜の性能や材料の厚みに応じて価格帯も様々で、比較的安価な商品で定価3,800円/㎡~9,600円/㎡程と2.5倍ほどの価格差があります。(工事費別途)

メリット

外壁の種類がとにかく豊富で、デザインやテクスチャー、予算に合わせた外観選びができます。

デメリット

セメントが主原料のため、衝撃や経年劣化によりひび割れや欠けが発生する恐れがあり、ジョイント部のシーリングも経年劣化で硬化してひび割れを起こすので、定期的なメンテナンスが必要になります。

メンテナンス方法

表面の塗膜の性質や環境によりメンテナンス時期は違いますが、基本的には10年位を目途に定期的な塗装と防水処理をお薦めします。早めのメンテナンスはきれいにするだけでなく、外壁を環境から保護する効果があります。

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□ 金属系サイディング

金属系サイディングとは、表面は高耐食の塗装をしたメッキ鋼板で、中心に断熱材、裏面に輻射熱を反射する加工紙を貼り合せた3層構造の金属外壁材です。

デザイン

金属ながら、深い造形により印象的な陰影や金属ならではのシャープなエッジが特徴的で、石や木目、塗り壁といった素材感とデザインを楽しむことができます。

価格

表面の塗膜の性能やデザインにより価格は違いますが、価格帯としては、定価5,200円/㎡~9,600円/㎡程になります。(工事費別途)

メリット

金属系サイディングには断熱・遮熱・防音の効果があり、軽量で耐候性も高く、お薦めの外壁になります。また、金属と断熱材でできているため、ひび割れの心配がなく、赤錆・穴あき保証が10~20年程付いている商品もあります。

デメリット

素材が金属なので、すり傷などで塗膜の損傷や劣化があると、サビが発生しやすくなります。金属が薄いので、外からの衝撃で凹みやすくなります。

メンテナンス方法

表面塗膜の性能や環境によりメンテナンス時期は違いますが、10~15年程を目途に定期的な塗装をして、外壁を保護することをお薦めします。

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□ ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛にマグネシウムを加えた、合金をメッキ加工鋼板です。通称ガルバやSGL鋼板といわれ、外壁材や屋根材としても非常に多く使用されています。

デザイン

ガルバリウム鋼板を壁に使用する場合、平板を折り曲げたり凸凹に成型して使用しますが、凸の部分が6つないし8つかで印象がガラリと変わります。カラーも色々あり、単色でつやあり、つやなしも選べ、木目調のプリントなどの柄もあります。

価格

価格についても、金属サイディングのように断熱材がなく薄い鋼板だけなので、安価で施工することができます。

メリット

外壁を軽量化できるだけでなく、安価でありながら高耐久の素材ですので、長期に住まいを守ってくれます。

デメリット

やはり薄い鋼板1枚だけなので、外壁で暖められた熱を壁内に伝える熱量が大きいので、輻射熱を抑える遮熱シートなどの施工をした方が良いと思われます。

メンテナンス方法

表面塗膜の性能や環境によりメンテナンス時期は違いますが、傷や経年劣化などで錆ないように、10~15年程を目途に定期的な塗装をお薦めします。

□ 塗り壁

塗り壁は、天然素材を原料とした漆喰や、モルタル、ジョリパットなどがよく使われますが、一番の特徴は製品にはない職人さんの手仕事によるテクスチャーの表現といえます。

デザイン

デザイン性の高い外壁で、塗り方によりどのようにでも塗ることができます。コテ波、ハケ引き、扇、スタッコ、スパニッシュ、なし目、ビシャンなどコテのテクスチャー(模様)は色々で、外壁の面で塗り方を変える事もできます。

価格

塗る材料により価格は様々ですが、安価なものでも5,500円/㎡程になりますが、塗り方によっても単価が変わるので目安の価格となります。

メリット

やはり、規格品では味わえない個性的なテクスチャーであったり、同じものが他にはない手仕事の風合いを感じられる。

デメリット

複数の職人さんによる塗り作業になるので、品質の均一化という面では難しく、工期が掛かり費用が高くなってしまいます。また下地が動くことで、クラック(ひび割れ)のリスクが高いです。

メンテナンス方法

塗り材により違いはありますが、防水効果を高める為、10~15年程を目途に定期的なトップコートが必要になります。また部位によっては、シーリング処理の部分も必要となりますので、シーリング打ち替えも必要になってきます。

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